【「自主返納法案」参院可決】

 参議院議員の歳費(給与)の一部を自主返納できるようにする法案が参院本会議で可決され、衆議院に送られました。
    
 維新案は「衆参すべての国会議員の歳費2割削減」を求めたものでしたが、否決されました。
       
    
《きっかけは参院定数増》
    
 そもそも、この法案のきっかけは、去年、自民・公明が、参院議員の定数を6人増やす法を強引に成立させたことです。
                
 まず、この夏に3人、そして3年後にもう3人増やすことになっています。
    
 人口減少で、お金のない時代で、各地方議会も議員定数の削減に取り組んでいるなか、参議院は何と逆に定数を増やしたんです!
    
   
《税金は強制的に取るくせに》     
         
 その増員分の経費がかかるため、自公は、参院議員の歳費を自主返納することを認める法案を成立させようというんです。
                     
 勝手に増やしておきながら、という感じですが、何より、自主返納なので、返納しなくたって許されるんです。
         
 国民から税金を取るときは強制的に取っているくせに。
      
 7月の参院選の前に、何とか体裁を取り繕うというのが、見え見えで、いかに自分たちの身分保障に甘いかよく分かります。
         
     
《強制的に2割削減すべき》
       
 一方、維新は、この自公案に対して「衆参すべての国会議員の報酬の2割を強制的に削減すること」を求めた法案を提出しました。
               
 でも、ほかのすべての党が賛成せず、否決されました(写真参照)。
              
 そして、自公案には、何と「国民民主党」まで賛成して可決。
                       
 驚きました…。
         
 政治は「数は力」と言われますが、本当に悔しい思いです。
      
    
《国民目線からほど遠い》
            
 そもそも、参議院は「衆議院のカーボンコピー」だとか、「不要論」まで言われているのに、この一連の流れは、本当に民意をくみ取っているのか疑わざるを得ません。
            
 いま、維新の国会議員は、皆、毎月、給与から18万円を出し合って、党を経由して被災地に寄附しています。
      
 でも、メディアはなかなか取り上げません。
        
 ほかの党は全然やってないのに、選挙のときだけ「身を切る改革」を訴えているんです。
         
 こうしたことをもっと知っていただきたい、本当にそう思います。