【安倍総理に質問】
日本維新の会の片山大介です。
先週の予算委員会で、安倍総理に質問しました。
内容は、政府がこれから始めようとしている2つの新しい制度についてで、いずれも制度設計の詰めの甘さが否めず、政府の考えをただしました。
録画はこちらから ⇒ https://goo.gl/C5LL9Y
《一体いくらかかる?》
まず、来年10月の消費増税10%と同時に実施される『幼児教育の無償化』について。
3~5歳のすべての子どもと、0~2歳の住民税の非課税世帯の子どもが対象になります。
実施まで1年を切りましたが、実務を担う自治体は反発しています。
なぜなら、国は、この無償化にどのくらいのお金がかかるのか、そして、地方の負担分についても、決めていないからです。
そのうえ、スタートも、年度初めの4月からではなく、年度途中の10月開始で、システム改修や保護者への周知が間に合うのかという問題もあります。
自治体からしてみれば、そもそも、この無償化は、去年秋の総選挙前に、総理が突然言い出したことなので、「全額国費で」と主張しているんです。
11日付けの「神戸新聞」でも記事になっています。
⇒ https://goo.gl/JRjqnM
質問では、こうした点について一つ一つ尋ねていき、総理は「費用負担については、地方と丁寧に話を進めていきたい」という答弁がありました。
自治体の関係者からは、「総理にそう言ってもらっただけでもよかった」などと感謝されましたが、どうなるか?
注目していきたいと思います。
《外国人労働者の問題も》
もう一つは『外国人労働者の受け入れ』について。いま、最も大きな政治課題になってきています。
日本は、人口減少のうえ、少子高齢化も進んでいるので、「外国人労働者の受け入れはしかたない」という考えはあります。
でも、それは、受け入れ態勢が整っていることが前提で、受け入れ後の外国人の生活はどうしていくのか、社会保険だって入ってもらわないと困る・・・。
こうした点を解決しないといけないのですが、政府の今の進め具合を見ると、入口(入国)整備だけに注力し、とりあえず来年4月に間に合わせようとしているようにしか思えないんです。
こちらも総理は「きちんと進めていく」という回答でしたが、半年を切っているだけに、相当、ネジを巻かないといけません。
《中身が整っていない》
2つの制度に共通して言えることは、制度設計における詰めの甘さが否めないこと。
「新しい制度を始めよう」と政治決断で進めることは悪くはないと思います。
でも、制度がきちんと整わなければ、始まった後に必ず問題が起きます。
そうならないよう、今国会の審議できちんと指摘して いきたいと思います。