【能登地方の復興を想う】

 新年も10日あまりが過ぎ、兵庫各地の新年会に参加するなど、日々、慌ただしく過ごしています。

 ただ、ことしは元日に「能登半島地震」が発災し、心を痛めています。

 「能登半島地震」では、200人以上の方が犠牲となり、2万人を超える方が避難生活を強いられ、いまだに孤立状態の人も2500人あまりに上ります。

 私は、NHKの記者時代、3年間、石川県の金沢放送局に勤務したことがあり、能登地方の輪島や珠洲などには何度も訪れました。

 それだけに、被災地への想いが強く、兵庫各地の新年会であいさつする際、能登地方の現状と被災地への支援を呼びかけています。

 また、今回の地震では、一時、「大津波警報」が出されましたが、その際、NHKのアナウンサーが「今すぐ逃げること」と厳しい口調で叫んだことがSNSなどで話題になりました。

 これは、13年前の「東日本大震災」で避難の呼び掛けが十分に届かなかった教訓の下、NHKのアナウンス室や報道局などで見直しされてきたもので、今回の大津波警報で生かされました。

 当時、私も報道局社会部の一員として、見直し作業に参加した覚えがありますが、気をつけたのが、強い口調で呼び掛けることで見ている方々にパニックを起こさせないこと。

 今回の報道では、そうしたパニックが起きることもなく、マニュアルの見直しが生かされたように思います。

 兵庫では、来週17日、「阪神・淡路大震災」から29年となります。

 この写真は、1月9日に淡路市で撮影したものですが、淡路島も大きな被害を受けました。

 「阪神・淡路大震災」を経験した兵庫は、被災からの復旧・復興の経験があります。

 兵庫県は、関西広域連合の決定に基づき、珠洲市を支援することになり、人的支援や物的支援が進んでいます。

 被災地では、二次災害をはじめ、まだまだ被害が進行していて、息の長い支援が必要になりますが、私も、石川県に縁のある政治家として、しっかり取り組んでいきたいと思います。